徒然なるキーワード能力　-接死-

ふと、『キーワード能力っていったい何個あるんだろうか』と考えてしまい、wikiを見てみるとなんと130以上もあるらしい。
その中でアルファベット順にすると記念すべき1番目は【D】で始まる「接死/Death Touch」だそうだ。


接死はご存じの通り、何らかのダメージを与えられたら破壊するキーワード能力であるが、調べてみると接死持ちはサソリ、蜘蛛、暗殺者、ネズミ、トカゲ等に多く有り、想像に難しくないことがわかる。

接死持ち生物で個人的に印象深いカードと言えば、《女王スズメバチ》《龍王シルムガル》《墓所のタイタン》《ワームとぐろエンジン》あたりだろうか。


《龍王シルムガル》はその部下である《アンデッドの王、シディシ》も持っていることから、スルゥタイ氏族におけるある程度共通の能力と考えられる。

《女王スズメバチ》も《スズメバチの巣》が接死持ちトークンを生むため、カード名とその能力がリンクしている。



接死持ち生物をズラズラ見ていると、非常に興味深い生物がいた。



マルチェッサ女王だ。




Queen Marchesa / マルチェッサ女王 (１)(赤)(白)(黒)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) 暗殺者(Assassin)
接死、速攻
マルチェッサ女王が戦場に出たとき、あなたが統治者になる。
あなたのアップキープの開始時に、対戦相手が統治者であった場合、接死と速攻を持つ黒の1/1の暗殺者(Assassin)クリーチャー・トークンを１体生成する。
3/3



これまで自分の中で、サイズは以下のように捉えていた。


1/1　人間
2/2　熊
3/3　象
4/4　巨人
5/5　ドラゴン
6/6　ワーム


ところが、彼女は人間でありながら3/3と、象と相打ちをとれる相当な武闘派である。女王であるにもかかわらず！

マルチェッサはフィオーラの高層都市パリアノにおいて強大な権力を有する人物
とのことだ。

てっきり、この接死は部下の暗殺員や諜報員が持っているものと考えたが、出てくる暗殺者もマルチェッサ本人も持っている。おっと、よく見るとクリーチャータイプが暗殺者だ。


女王なのに暗殺者とは良く働く女王である。


wikiには両手のすべての指にはめられた指輪にはそれぞれ異なる毒が仕込まれており、左手中指の大粒のルビーにはフィオーラで最も致死的な毒が入れられていると有り、この点から接死を持っていると考えられる。

そんじょそこらの人間程度では相手にならない3/3という武道の達人級のサイズで有りながら、暗殺用に毒まで仕込んでいるとは恐れ入る。

この《マルチェッサ女王》だが、以前別名でカード化されている。



それが黒薔薇のマルチェッサだ。



Marchesa, the Black Rose / 黒薔薇のマルチェッサ (１)(青)(黒)(赤)
伝説のクリーチャー — 人間(Human) ウィザード(Wizard)
廃位（このクリーチャーが最多あるいは最多と同点のライフを持つプレイヤーを攻撃するたび、これの上に+1/+1カウンターを１個置く。）
あなたがコントロールする他のクリーチャーは廃位を持つ。
あなたがコントロールする+1/+1カウンターが置かれたクリーチャー１体が死亡するたび、次の終了ステップの開始時に、そのカードをあなたのコントロール下で戦場に戻す。
3/3











もっと武闘派だった！





放っておけばマルチェッサ自身のサイズもどんどん膨れ上がる。

あえなく墓地に置かれた仲間たちも「お、俺はまだ戦えるっ！」と戦場に舞い戻る。

最強の武闘派人間と個人的に名高い《素拳の岩盛》もビックリの戦闘力である。



しかし、ここで原点に戻って考えると接死は、「軽いサイズの生物が相手のファッティと相打ちを取る」ことでテンポを取ったり盤面を膠着状態に持っていくことこそが重要だ。

マルチェッサ女王のように3/3程度であればまあまだ理解は出来るが《ギトラグの怪物》のように6/6ともなると、もはや接死は意味を持たない。だって6/6有ったらほとんどの生物倒せるジャン！だったら接死の代わりにトランプルをおくれ。

どうでもいいが自分の周りではコモンで接死持ちの生物は総じて【接死メン】と言われている。理由はわからない。飛行持ちは【飛行メン】とはならない。接死だけに許されている呼び名なのだ(適当)。




最後に、今回のマルチェッサ女王を人間ランキングに入れておこう。





そべおが考える最強の人間ランキング

1位　素拳の岩盛
2位　マルチェッサ女王New






おわり