ここ最近は毎日のように聞くようになった『ハラスメント』という言葉。
私が子供の頃は、聞いたこともありませんでした。

そんな『ハラスメント』ですが、実に30種類以上存在するんです。
知ってました?

『セクハラ』『パワハラ』は良く聞きますが(よく聞くのもいかがかと思いますが)、例えばあまり耳にしないところで言うと職場などの立場を利用して、カラオケで歌いたくない人に無理矢理歌わせる『カラオケハラスメント(カラハラ)』や、節電を理由に猛暑日でもエアコンの使用を禁止したりして、体調を崩したり等のいやがらせ?を迫る『エアーハラスメント(エアハラ)』等、今や30種類以上もハラスメントは存在するそうです。ご存じでした?


MTGにおけるハラスメントを考える

ここからは、MTGにおけるハラスメントについてを考えてみます。
まずは、実在する30種類以上のハラスメントから、具体的にMTGに当てはまるものを探してみました。

すると、どうでしょう(ビフォーアフター風)。

実にいろいろなハラスメントが見つかってしまったのです。

これから見つかったハラスメントを列挙していきますが、対戦中に当てはまってしまうもの、スタンダードで発生しうるもの、下の環境で有り得るものいろいろ有りますので、加害者・被害者になる前にきちんと理解しておきましょう!





※ここからは真面目に読む必要はありません
※大切なことなので2回言います。真面目に読む必要はありません




ここからはわかりやすく解説するため、登場人物をリンク先の方のお名前を拝借して解説して参ります。
みなさん、勝手に拝借してすみません。
先に謝っておきます。

本日は鳥人さんと七瀬さんに登場頂きます。


スタンダード編 -突然死に直面した鳥人さんのケース-

鳥人さんはスタンダードをプレイ中です。

対戦相手は赤緑のエネルギーアグロ、鳥人さんは5色巨人デッキを使用中です。相手の場には〈静電気式打撃体〉があり、引きが良くない鳥人さんはクリーチャーを展開できずに相手にターンを返しました。

するとどうでしょう。

対戦相手はおもむろに〈気宇壮大〉をプレイし、〈静電気式打撃体〉の起動能力を2回プレイし、20/20となった〈静電気式打撃体〉で攻撃してきました。

鳥人さんは戦慄し、あえなく1本を取られてしまいました。




似たような経験をうけた事がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

実はこれ、立派なハラスメントに当たります。



もし、このような場面に遭遇した場合、対戦相手にこう言いましょう。









やめて下さい。それ、エレクトロニック・ハラスメントです。と。





エレクトロニック・ハラスメント(エレハラ)とは、電磁波や電波といったエネルギー媒体によるいやがらせ、及び攻撃を指します。

この時鳥人さんは、〈静電気式打撃体〉のエネルギーを注ぎ込んだ一撃を食らってしまいましたがこの起動型能力はエレハラとなるのです。

スタンダードでもよく見かけるこの〈静電気式打撃体〉ですが、もし今使っている方がいましたら、即刻使用を停止するのをおススメします。

他にも〈ラスヌーのヘリオン〉等のアグロ向けクリーチャーや、〈霊気地の脅威〉もこれに当たります。




しかし、ここで一つ疑問を持ってる方もいるでしょう。

その疑問については後程考察していきます。







モダン編 -思わず咳き込んだ七瀬さんのケース-

七瀬さんはモダンをプレイ中です。
対戦相手は青黒フェアリーデッキです。

七瀬さんはマーフォークをプレイしていて、このターン4枚目の土地を引くことが出来ませんでした。
やむなく〈霊気の薬瓶〉から〈銀エラの達人〉を場に出し1ドローしましたが、土地は引き込めません。そこで、3マナで〈メロウの騎兵〉をプレイしようと宣言した、その時です。
対戦相手が〈銀エラの達人〉に〈コショウ煙〉をプレイし、あえなく咳き込みながら墓地に置かれました。



この場面、立派なハラスメントが成立します。



七瀬さんはこの時、声を大にしてこう宣言するべきでした。






それ、スメルハラスメント(スメハラ)ですよ、と。




スメルハラスメント(スメハラ)とは匂いによって他人を不快な気持ちにさせる行為を指します。

この時七瀬さんは、わずか1マナの〈コショウ煙〉によって心身を害し、あまつさえ貴重なクロックまで失ってしまったのです。
しかも、その元凶はニヤニヤしながら1ドローまでしているのですから、これは訴えて然り、ですね。

実はこのスメハラ、昨今その件数は増大の一途を辿っています。

増大させている主な原因は、ドレッジでよく目にする発掘付きクリーチャーの〈臭い草のインプ〉です。使われ方の通り、墓地から悪臭を発生させるなんて、正にスメハラですね。

また、前回行われたGP京都でもスメハラの被害が多数報告されました。

それはイニストラードを覆う影のコモン〈腐臭ネズミ〉です。

こいつは接死を持っていますが、接死はこれが何らかのダメージをクリーチャーに与えたら、それだけで破壊する、というキーワード能力です。
クリーチャーだけでなく、プレーヤーの鼻まで破壊するそのハラスメントぶりに、ジャッジも困惑したことでしょう。

みなさんも、プレイする際には事前に対戦相手にマスクを渡す等充分な下準備が必要です。気を付けましょう。


さて、今回はスタンダードとモダンでよく目にする(スメハラは鼻にする、とでも言いましょうか)例を挙げてみました。

他にもたくさんのハラスメントがMTGには存在しています。

みなさんも、楽しくプレイするため、日ごろから気を付けて下さい。












ここからは余談です

エネハラと断定された〈静電気式打撃体〉。

エネルギー死がエネハラだとするならば、なぜウィザーズはカラデシュでエネルギーという新要素を導入してきたのでしょうか。



この回答こそ、ウィザーズが企んでいた恐ろしい本質だったのです。




ウィザーズはカラデシュを発売しエネハラを世界的に蔓延させることでMTGプレーヤーの社会的死を誘発し、新世界の神となることこそが真の目的なのです。

続編『デスノート Light up the NEW world』が10月29日公開されましたが、この映画では前作デスノートの10年後を描いています。

カラデシュの発売日は9月30日。

カラデシュ発売日の約1か月後の公開となる『デスノート Light up the NEW world』。

映画の通りだとするならば、MTGにおける10年前の10月とは果たして何があったのか。答えはそこにありました



今から10年前の10月6日、とあるエキスパンションが発売されます。

そう、『時のらせん』です。

ブロックのテーマは「時間」。

新キーワード能力は、刹那と待機。



そうです。


10年間じっと『待機』し続けて、カラデシュ発売で『刹那』の如く社会的死を蔓延させるウィザーズの神山めいた戦略。

これには感嘆せざるをえません。

孔明も驚いたことでしょう。






恐るべしウィザーズ!







第二回は、気が向いたらということで。

















コメント

鳥人
鳥人
2016年10月31日19:25

爆笑しながら拝読させて頂きました(笑)
最近スタンダード界隈では、「何で回転翼機を使わないの?」「回転翼機が入っていないデッキはデッキじゃない!」と言って対戦相手を貶める『ヘリハラ(ヘリコプターハラスメント)』も流行っているようですよ~。

かく言う私もレガシーでは『1ターン目〈虚空の杯〉X=1ハラスメント』という最悪のハラスメントをよくやってしまうので、今後は気を付けたいと思います!

黄色い河の人、そべお
2016年11月1日7:53

to 鳥人さん

ヘリヘラの報告件数は圧倒的ですね!
かくいう私もヘリヘラ受けたくない一心でヘリ4枚買いました。まだ一度も使ってませんが笑
チャリハラ(虚空の杯ハラスメント)はプレーヤーの心をへし折る恐ろしいハラスメントです。使用する際は相手に配慮し、フルタップからのX=6くらいで唱えていれば、問題視されないでしょう。

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